Rn+1∖{0} に次のように同値関係 ∼ を定める。
x=(x0,⋯,xn),y=(y0,⋯,yn) に対して、すべての i に対して
xi=cyi(c=0)⟺同値x∼y
この同値関係による商
(Rn+1∖{0})/∼
を射影空間 Pn(R) と呼ぶ。
同値関係
[x0:x1:⋯:xn]∼[λx0:λx1:⋯:λxn]
⟺定義(x0,x1,…,xn)=(λx0,λx1,…,λxn)
をとるとき、Kn+1∖{0} の ∼ による商
Pn(K):=(Kn+1∖{0})/∼
を射影空間と呼ぶ。
すべての i に対して
xi=cyi(c=0)⟺同値x∼y
証明
自然な写像を
π′:Sn→Sn/∼とおく。
-
Sn/∼→Pn(R)
包含写像
i:Sn→Rn+1∖{0}
を考えると、定理により
i:Sn/∼→Rn+1∖{0}
が得られる。
ここに π を合成することで
π∘i:Sn/∼→Pn(R)
が得られる。
-
Pn(R)→Sn/∼
f:Rn+1∖{0}→Sn
を
f(x)=∥x∥x
と定義すると、これは連続関数である。
1と同様にして
π′∘f:Pn(R)→Sn/∼
を得る。
1, 2で得られた写像は互いに逆写像であるため、同相が得られた。
Sn/∼≅Pn(R)
Sn に対して、同値関係
x∼y⟺defx=−y
を定義し、商空間 Sn/∼ を考える。
Pn(R)=λ∈Λ⋃Uλ
と被覆をとる。ここで
Vλ=π−1(Uλ)
とおく。これは被覆
Sn=λ∈Λ⋃Vλ
を与える。
ここで Sn はコンパクトであったため、有限個の λi が得られて
Sn=i=1⋃nVλi=i=1⋃nπ−1(Uλi)
となる。こうして
Pn(R)=i=1⋃nUλi
を得る。□
射影平面上の座標 (x:y:z) は、R2 上の直線として
Ax+By+Cz=0(z=0)
と表せる。
変形すると、
(zA)x+(zB)y+C=0
となる。
z=0 となれば、x,y 成分の値が無限大に発散してしまう。
同じことだが、z=0 では
(x:y:z)=(zx:zy:1)
と z を 1 にした形に変形できるが、z=0 では (x:y:0) を変形しようとするとゼロ除算になってしまうため、z を 1 にできない。